07/05/19 06:41:45
シャープは、大型テレビ向け液晶パネルの最新鋭工場を大阪府堺市に建設する方針を固めた。
総投資額は過去最大の4000億~5000億円で亀山工場(三重県亀山市)以上の規模の工場を
今夏にも着工、09年はじめの稼働を目指す。薄型テレビ競争の激化で販売単価が下落する中、
利益率が高い大型テレビ向けの生産体制を強化し、韓国や台湾メーカーとの競争を優位に進めたい考え。
新工場は堺市沿岸部の新日鉄が保有する製鉄所跡地などの遊休地(約130ヘクタール)に建設する。
発電所やガラス製造工場なども敷地内に併設することを検討している。昨夏稼働した亀山第2工場は
「第8世代」と呼ばれるガラス基板(縦2.46メートル、横2.16メートル)を使っているが、新工場では
最新鋭の「第10世代」(縦横各約3メートル)の基板の採用を想定。
40~60型のパネルの効率的な生産が可能でコスト競争力がさらに高まる。
シャープはこれまで堺市と兵庫県姫路市に絞り、環境や地盤調査を進めるなど建設地を模索していた。
道路や工業用水などのインフラなどを考慮し、姫路市を軸に調整していたが、原料や製品を運ぶ大型船が
接岸するふ頭、土地代や人材確保の面で堺市が優位と判断した模様だ。
また、大阪府が今年4月に導入した上限150億円の企業立地促進補助金も堺の選定を後押しした。
シャープと世界シェアを争う韓国・サムスン電子が今夏にも第8世代の新工場稼働を予定。
プラズマ陣営では松下電器産業が兵庫県尼崎市に2800億円規模の新工場建設計画を
発表するなどパネルメーカーの投資は加速している。【久田宏、宮崎泰宏】
■ソース
MSN毎日インタラクティブ(URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp))[2007年5月19日 3時00分]
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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