【コラム】長男「セイゾウ」がそのお下がりを弟たちに着せる-宋文洲-[5/17]at BIZPLUS
【コラム】長男「セイゾウ」がそのお下がりを弟たちに着せる-宋文洲-[5/17] - 暇つぶし2ch1:依頼78@ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★
07/05/17 18:59:12
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
新興市場が一段と下落しました。2年前のベンチャーブームが嘘のようです。
大学生は30年前と同様に1色のリクルートスーツで身を包み、大手企業への
就職を目指しています。

経済の中心として語られるのは毎日、やはり30年前とほぼ同じ企業名です。
社名が変わった会社もありますが、中身は30年前には出来上がっていた
会社ばかりです。

街角では人口の少子高齢化問題が語られていますが、日本の大手企業たちは
もっと少子高齢化が進んでいます。時価総額上位50位の会社をリストアップしてみれば、
年齢が30歳以下の会社はただ1社です。あのソフトバンクのみです。

セイゾウ的雇用形態が人材を大手に封じ込んだ
なぜ起業が難しいか、なぜベンチャーが大手企業に発展できないか。「日本人の
若者がやる気が足りない」とか、「ハングリー精神が足りない」とかの議論に
賛成できません。

僕はこの背景に戦後の製造至上主義がもたらした多くの政策、慣習と固定概念が
あると考えます。

例えば日本の雇用形態にいまだに年功の慣習があります。これは職人と技能工などの
熟練労働力を長く組織内にとどめる製造業の知恵でした。若いうちに実際の
働きより安い給料を払うことは会社が社員の収入を人質に取ったようなものです。

製造業のニーズに応え、退職金も保険も「長く同じ会社に勤めること」を
前提とするようになり、社員も次第に「一生勤められる会社に入りたい」と
考えるようになりました。

この「セイゾウ」的な雇用慣習が人々の雇用心理まで支配し、社会の人的資産の
流動性を阻害し、新しい企業の誕生と発展の妨げになるのです。

今月10日にスイスの有力ビジネススクール、IMDが発表した「2007年世界
競争力年鑑」によると、日本の競争力がまた下がって24位になったそうです。
その順位を引っ張った大きな要因の1つが「経営者の企業家精神」の
低さでした(53位)。

僕は企業家精神の後退は企業家の問題ではなく、雇用形態に代表されているような
長期にわたって「セイゾウ」という名の長男を優先した結果だと思います。
人材も集まらないのに事業のリスクが高すぎます。それでも勇気を出して
成功する人が多くいますが、諸外国と比較してまだ少数であり、なかなか大手まで
成長できないのです。

セイゾウ的積算方法がソフトの競争力を無くした
もう1つひどい事例を挙げます。

ご存じのない方も多いと思いますが、日本のソフトウエア産業ではいまだに
成果物の評価には人月モデルを使っています。ようはソフトウエアの価値を
計測するには「どのようなレベルの技術者が何人、何カ月働く必要があるか」を計り、
あとはレベルに応じた平均月収を掛けて足していくだけです。

これも明らかにセイゾウ的な積算方法です。肉体労働では熟練度は目に
見えて測りやすいものです。また同じ熟練度であれば生産高がほとんど
変わらないため、人月モデルは極めて合理性があります。

しかし、ソフトウエア開発はある意味で小説を書く作業と同じです。あくまでも
書かれた小説を読んで感動するかしないかで評価すべきです。書いた人が
日本語レベルは何級か、何カ月書いたかを計っても小説の評価になりません。

>>2に続く


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch