07/05/17 17:51:26
大成建設は、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）・アブダビでフェラーリテーマパークなどが
計画されているヤス島と、一大リゾートアイランドとなるサーディヤット島を結ぶ
アクセス道路を約２６０億円で受注した。
片側５車線の広大な道路で、長さは約１０km。４００億ドル（約４兆８０００億円）に上る
ヤス島のプロジェクトマネージャーは、米国のコントラクターＫＢＲが担当している。
ヤス島の開発を担当するのは、デベロッパーの「アルダール社」で、アブダビに
拠点を置くデベロッパーを集約して、アブダビを戦略的に地域開発するために
設立された。ムバダラ・デベロップメント、アブダビ・インベストメント、アブダビ・
ナショナル・ホテルズ、そのほか国内の旅行、ホテル会社や投資家らが
出資している。
ヤス島は総面積２５００ha。そのうち開発面積は１７００haに及び、イタリア
自動車メーカーのフェラーリテーマパーク、国際レースが開催できるレーストラック、
ホテル、ウオーターパーク、３０万m2の商業施設、ゴルフコース、ラグーンホテル、
マリーナ、ポロクラブ、アパート、別荘などの整備が計画されている。
アブダビでは、このヤス島と、さらに河口側にあるサーディヤット島、またアブダビと
ドバイを結ぶ海岸線沿いに開発されているアル・ラハ・ビーチなどでインフラ整備、
観光開発が進んでいる。
アル・ラハ・ビーチは、８つのエリアに分かれており、リゾート、住宅、オフィス、
コンベンション、商業、ホテル、美術館、学校、病院などの都市を計画している。
総投資額は約１８０億ドル。
またサーディヤット島は、約２７０億ドルをかけて、２７km2の砂州島を
インフラ整備する。アブダビ市街とは２本の橋で結ばれ、ヤス島とも橋で結ぶ。
大成建設はＵＡＥで、２４０kmの送水管敷設プロジェクトを皮切りに、
パームジュメイラ人工島の造成・アクセストンネル、建築でゲートウエータワー、
アルマスタワーなどを受注している。
またインフラ関連では、アラビアンランチ・インターチェンジ建設工事、ラスアルコア・
クロッシングプロジェクトなどをドバイで手掛けている。
ＵＡＥでは、ドバイ政府などが観光インフラの建設を進めているが、アブダビ政府も
国際的な観光客を誘致するための整備を加速させている。ドバイとアブダビを結ぶ
長さ１５０kmの高速鉄道計画もある。
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