07/05/17 17:25:44
Google画像検索に自社サイトのヌード画像がサムネイル表示されるのは著作権侵害だと
アダルト企業が訴えていた裁判で、サムネイル表示を禁じる一審判決が覆された。
米連邦控訴裁判所は5月16日、Googleがポルノサイトの写真をサムネイル表示することを禁ずる
仮処分命令を撤回したが、同社は無断コピーされた写真を表示しているサイトへのリンクを許可していることで
法的責任を問われる可能性があると告げた。
この訴訟は、インターネット上での自由な情報の流れと著作権付きコンテンツの保護のバランスを
法の場で模索する最新のケース。
下級審では、Googleのサムネイル画像はアダルト雑誌・Web出版社Perfect 10の著作権を侵害しているが、
同社がPerfect 10のWebサイトのフルサイズ画像を表示することにはおそらく法的責任はないとの判決が下された。
サンフランシスコの第9巡回区控訴裁はこれを逆転させ、Googleのサムネイル画像の使用に関する
仮差し止め命令を無効とする判決を下した。
イクタ判事は、サムネイルは「大幅に変形された」作品のカテゴリーに入るため、侵害にはあたらないと判断した。
「この訴訟においては、（コンテンツを）大幅に変形するGoogleの検索エンジンの性質は、
特に公共の利益に照らして考えると、Googleが（元の画像に）取って代わってサムネイルを表示し、
商業利用することよりも重要であるとの結論に達した」（同氏）
Googleがフルサイズ画像にリンクしていることが著作権侵害になるかという2番目の問題について、
控訴裁はPerfect 10の申し立てが通る可能性を残した。
「Googleが、Webサイトが著作権侵害画像を世界中の市場に発信する手助けをし、
世界中のユーザーが侵害コンテンツにアクセスする手助けをしていることに議論の余地はない」と判決文にはある。
「Googleが、同社の検索エンジンを使ってPerfect 10の著作権を侵害した画像が入手できると知っていて、
Perfect 10の著作権付きコンテンツへの損害を防止する簡単な対策を取ることができるのにそれができなかったのなら、
同社は幇助責任を負うことになるかもしれない」
判決文には、下級裁判所はGoogleとAmazonの訴訟に関して、この問題を再検討するべきだと記されている。
Googleは控訴裁の判決を歓迎している。
「裁判所が、以前からある公正使用の原則を確認し、Googleの画像検索は消費者への新たな価値を
作り出すことで（画像を）大きく変形しているという見方を支持したことを喜ばしく思う」と
Googleの法務顧問ケント・ウォーカー氏は声明文で述べている。
「Googleのサービスは知的財産を尊重し、世界中の人々が探しているものを見つけられるよう支援する」
ソース：URLﾘﾝｸ(www.itmedia.co.jp)
記事を一部抜粋・編集させていただきました。