07/05/12 07:56:40
米Motorolaはフルモーションビデオを表示できる、つまり小さなストレージカードに
格納した長編映画を再生できる携帯電話を発表する予定だ。同社CEOエド・ザンダー氏
が5月9日に語った。
シリコンバレーで開かれたSoftware 2007カンファレンスの講演で、ザンダー氏は
Motorolaが5月15日のイベントで発表を予定しているデバイスの1つについて簡単に
説明した。
「来週デバイスを披露する」と数百人の来場者に向けて同氏は語り、このデバイスは
秒間30フレームのフルモーションビデオを再生すると述べた。
「これはメディアモンスターだ」
この新デバイスは初め、Motorolaの本拠である米国市場よりも第3世代（3G）ネット
ワークが普及している欧州市場をターゲットとする。
ザンダー氏はまた、Motorolaは数ギガバイトのSDカードに長編映画を格納できる企業
と提携したことも明らかにした。
このようなカードが普及すれば、これまでビデオカセットとDVDが成し遂げてきた
ような、新たな形の映画の大量配信を実現するだろう。
「SDカードで映画を配信するためにある企業と協力している。信じられないほどの
高品質の映画を見られるようになる」とザンダー氏は熱っぽく語った。
同氏は7日の年次株主総会で、3GおよびJava技術を採用したさまざまな新しい携帯電話
を披露する計画だと話した。Javaを使えば、ソフト開発者は、一度書けば、Javaを基盤
ソフトウェアレイヤーとして使う何百種類もの携帯電話で動作するアプリケーションを
開発できる。
Motorolaは最近の売り上げ不調は3Gデバイスの不足によるものだとしている。
9日に通信市場調査会社Infoneticsが発表した新たな予測では、2010年には4600万人
の携帯電話ユーザーがビデオ携帯電話を持っている見通し。またこの調査によると、
ビデオサービスという新興市場のネットワーク事業者の売上高は、2006年に317%
伸びて約2億ドルになったという。
アジア太平洋地域はモバイルビデオサービス加入者が多く、日本、韓国、香港などの
市場の加入者は、2006年に全世界の加入者の57%を占めていた。
欧州、中東、アフリカが占める割合は31%、北米は10%、中南米は3%だった
（Infonetics調べ）。
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