07/05/08 23:19:54
>>1の続き。
≪大手も追随≫
昭和59年から現代仏壇の制作を開始した「八木研」は、平成元年以降、毎年15%増の成長を続け、
業界に影響を与えた。そのため、最大手の「はせがわ」(本社・福岡市)も5年ほど前から、
サイドボードの上に置けるタイプなど洋風家具に合わせた都市型の仏壇の制作を開始。全国的には、
京型仏壇など従来型が85%、都市型が15%という売れ行きだが、銀座本店に限っては、都市型が
半数を占める。
武田昭治・本店長は「仏壇は浄土世界を模したもので、日本の伝統工芸の粋を集めた芸術品。しかし、
都市部では洋風の部屋しかない家が増え、『仏壇は合わない』という思い込みがあるようです」と
分析する。
仏壇の多様化に呼応するように、線香やロウソクにもユニークな商品が出てきた。
梅栄堂(本社・大阪府堺市)は平成15年2月に、従来の線香のにおいを無くし、コーヒーの香りが
する仏事用線香「残香飛(ざんこうひい)」を発売したところ、「線香くさくならない」などと
大ヒット。翌年以降、シリーズ化し、イチゴやハチミツの香りの線香を販売している。
仏壇仏具の総合情報サイト「いい仏壇ドットコム」の運営や、月刊誌「仏事」を発行する鎌倉新書
(東京都中央区)の清水祐孝社長によると、仏壇・仏具の多様化が進んだのは、最近10年ほど。
販売台数に変化はないが1台あたりの単価が減少し、9年に年間3600億円あった宗教用具関連
市場は、2500億~2600億円規模に縮小した。背景には、核家族化や親類付き合いの減少に
より、仏壇が多くの人の目に触れなくなり、「見えを張る必要」がなくなったこと、身内が亡くなって
から仏壇を置く人が増えたことなどが関係しているという。
清水社長は「仏壇が信仰の対象ではなく、故人への祈りの場に変わった。寺との接点がない日常に
慣れた都市部の住人のなかには、本尊を置いて線香をたくという宗教的伝統に、違和感を抱く人も
いるのだろう」と話している。
(おわり)
◎ギャラリーメモリア(八木研)
URLリンク(www.yagiken.co.jp)
◎ギャラリー厨子屋
URLリンク(www.zushiya.com)
◎はせがわ
URLリンク(www.kuyou.com)
◎梅栄堂
URLリンク(www.baieido.co.jp)
◎いい仏壇ドットコム
URLリンク(www.e-butsudan.com)
◎ソース iZa(産経)
URLリンク(www.iza.ne.jp)