07/05/08 10:51:02
-続きです-
一方で燃費性能はECモードと呼ばれる計測方法で9.3L/100km。日本的に言うなら
10.75km/Lを実現している。5.0LのV8を搭載する4WDで全長5mを超え車重2.3tに
達する巨艦でこの燃費は確かに凄い数値である。
そして実際に走らせても圧巻だった。5.0LのV8エンジンとモーターが生み出す加速は
圧倒的。通常のエンジン搭載車とは異なり、力が一直線に出てどこまでも衰えない感覚。
この感覚はジェット機の離陸の時のあの感じに近いといえるほど。スピードメーターも
アッという間に250km/hに到達した。
一方の燃費も超高速走行が主であったため、メーター上で4~5km/L。
ただ200km/h以上の巡航でこの数値は驚きである。なぜならライバルであるメルセデス
・ベンツのS600は日本の10・15モード燃費で5.9km/L。10・15モード燃費の
計測方法はかなり低速が多いので、おそらくLS600hを同じモードで図れば楽に
10km/Lを超えるだろう。
またハイブリッドのため、低速走行時にはモーターだけの走行になることから静粛性も
極めて高かったことも美点のひとつといえる。
一方200km/h超の領域におけるハンドリングや安定性に関しては、やはりライバルで
あるメルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズに比べると少し及んでいない部分も
確認できたのだった。
とはいえ、LS600hはライバルに比べて価格面でも相当にリーズナブル。例えば
メルセデスベンツのS600に比べると、実に300万円以上は安いのである。
さらにLS600hは装備の充実が著しく、特に安全面では世界最先端といえる装備の
数々を備えている。またロングボディのリアシートはリクライニングやオットマンを
備えるのはもちろん、松下製のマッサージチェアまで備えるなど、日本車らしい
ユニークさも兼ね備えていた。
最高級サルーンに相応しい動力性能を備えながらも、燃費は3.0Lクラス…この価値観は
確かに欧州の高級車が持たない新たなもの。果たしてそれがどのように受け止められる
のだろうか?
5月17日の発表で、その答えは明らかになるだろう。
-以上です-
外観
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エンジンルーム
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運転席
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後部座席
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