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ツインバード工業（燕市、従業員約320人）は１日、2007年３月期（連結）業績の赤字幅が約11億円に拡大する
見通しと、赤字経営解消に向け策定した５カ年中期計画を発表。08年３月期で希望退職者の募集や
子会社売却による負債圧縮を図ることを明らかにした。赤字拡大の業績不振について、同社は、経営の核と
期待していた新規事業が振るわず、設備の減損損失などを計上したためと説明している。
希望退職の募集対象は、３月26日現在で50歳以上の正社員。今月２日から17日までに35人を募る。
売却する子会社は、ギフト商品卸の「北日本物産」（同市）。
これにより、08年３月期の人件費約１億4600万円を削減。子会社の売却額は５億円を見込んでおり、
有利子負債約46億円の返済に充てる計画。売却先、時期は検討中としている。
同日発表した業績予想の修正では、連結売上高は182億2400万円と、前回予想より２・４％減少。
ヘリウムガスが圧縮と膨張を繰り返し熱交換を行う冷却システム「フリーピストン・スターリング・クーラー
（ＦＰＳＣ）事業」で市場開拓が進まず、金型や機械装置の減損損失など３億6700万円を特別損失に計上。
このため、経常損失は３億7100万円から４億5700万円に、純損失は７億1900万円から11億4400万円に
悪化する見込み。赤字の穴埋めに資本準備金を取り崩す予定だ。
黒字化を目指す中期計画では、自社の強みを発揮できる分野への商品投入や不良品の発生を防ぐ
検査体制の強化による家電事業の立て直しを柱に据える。08年３月期では、子会社の売却益を含め純利益３億8100万円が目標。同社は「計画を履行して今期以降も最終黒字を維持したい」としている。
新潟日報2007年5月2日
ソース
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