07/04/21 23:00:47
冷凍食品大手「加ト吉」は20日、創業者の加藤義和社長(71)が辞任し、後任に
日本たばこ産業(JT)出身の金森哲治副社長(58)を昇格させる人事を固めた。
加藤氏は兼務している会長も退く見通し。
加ト吉が伝票上だけで複数の業者間で商品の転売を繰り返す循環取引に
かかわった疑いが出ており、経営責任を明確にするとみられる。この問題では加ト吉が、
外部の弁護士らによる委員会の調査結果を週明け以降にも公表、トップ人事も
合わせて発表する方針だ。
加藤氏は魚の行商から身を起こし、1956年、20歳の時に加ト吉の前身
「加ト吉水産」を設立。冷凍のエビフライやさぬきうどんなどのヒット商品を生み出し、
2006年3月期決算の連結売上高が3398億円となるなど一代で冷凍食品事業を育てた。
75年2月からは観音寺市長を4期16年間務めた。
金森副社長は、JTの専務執行役員・食品事業本部長から加ト吉に転じ、
取締役を経て06年8月に副社長に就任、早くから有力な後継者とみられていた。
加ト吉株の約5%を持つJTは食品事業強化に向け、これまでも加ト吉の子会社化に
意欲を示してきた。今後、資本面も含め関係強化に乗り出す可能性がある。
加ト吉の循環取引疑惑をめぐっては、07年3月期連結決算で75億円の特別損失が
発生することに関連し、監査法人から不正な取引の疑いと指摘されている。
ただ、県内の貿易会社が循環取引を主導したとの見方も出ており、調査結果が
注目されている。
引用元
URLリンク(www.shikoku-np.co.jp)
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