07/04/14 17:28:13
トヨタ自動車とホンダがF1で火花を散らす。
「地球」を描いた車体でホンダが「環境保護」を訴えれば、
トヨタは得意のハイブリッド技術に磨きをかける。
F1日本グランプリ(GP)の開催地をトヨタ系が奪還すると、ホンダ系が巻き返しに動く。
今季のF1開幕戦のオーストラリアGP決勝。赤や白のマシンの群れの中、
青と緑が鮮やかな「地球」を描いたホンダのマシンが目を引いた。
ホンダは今季、スポンサー企業のロゴをやめ、F1マシンを環境保護の広告塔にした。
スポンサー企業には、マシンの絵などを商品や販売促進に使ってもらう。
オリンピックの公式スポンサーが五輪マークを宣伝活動に使えるのと同じ手法だ。
昨年まで、「ラッキーストライク」で知られる英たばこ大手のBATがメーンスポンサーだった。
しかし、たばこによる健康被害に対する批判を背景に、BATは広告の自粛を決定。
代わりの大口スポンサーを見つけるのは難しく、企業メッセージを発信する場に変えた。
「環境は自動車メーカーが直面する課題。世界で6億人以上が観戦する媒体で、
環境保護を訴えたい」(ホンダチームの和田康裕会長)
対するトヨタはあくまで技術を重視する。F1を主催する国際自動車連盟はマシンに
ハイブリッドシステムの搭載を検討中で、「プリウス」などハイブリッド車開発で先行する
トヨタは「リード役」を狙う。
F1は急加速が必要で、「市販車のシステムと次元が異なるが、応用できる部分もある」と
トヨタでモータースポーツを担当する山科忠常務役員。すでに本社の技術部門でレースに
使える効率の高いハイブリッドシステムの開発を進めている。
7月に北海道で「十勝24時間レース」に参戦する車に搭載し、実証試験を行う方針だ。
ホンダも負けていない。昨年後半、本田技術研究所四輪開発センター(栃木県)で
F1用のハイブリッド車の本格開発に着手した。和田氏は「速度だけでなく、
環境技術も含めた最先端を追い求め、F1界をリードしたい」と対抗意識を燃やす。
>>2以降に続きます
◎ソース asahi.com
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