07/04/13 22:08:54
来年一月の使用開始に向けて建設が進む新県庁舎をめぐり、
全面禁煙派と分煙派の綱引きが起きている。
県内医療界が建物内の全面禁煙を求めるのに対し、
たばこ関連の業界団体は、当初計画通りに喫煙スペースを設置するよう要望。
医療界は署名運動の開始を宣言するなど、“一服もできない”展開となっている。
県庁舎整備室によると、新県庁は原則的に禁煙。十五階建ての高層行政棟に七カ所、
低層棟に二カ所の喫煙室を設置し、それぞれ空気清浄装置を取り付ける計画だ。
先に動いたのは県医師会など医療四団体。三月上旬に、新県庁内の全面的な禁煙を求める
要望書を福田富一知事らに提出。
近年の禁煙志向の高まりを受け「県庁全体が模範となることが求められている」などと指摘した。
一方、日本たばこ産業(JT)とたばこ関連二団体は中旬、計画通りの喫煙室設置を求める
要望書を福田知事に提出。マナーを守った分煙による喫煙者・非喫煙者の共存を訴えた。
これに対し県医師会などは、全面禁煙を求める署名活動を開始することを宣言。
今後、病院窓口などを通じて一般患者にも協力を呼びかける構えを見せている。
こうした状況に、福田知事は困惑ぎみ。「六月いっぱいくらいまでに方針が決まれば
余計な設備をしなくて済む」と述べ、当面は県庁内の議論を見守る姿勢を示している。
ソース
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