07/04/22 19:19:28 OSRdaqyH
内科開業医のお勉強日記 臨床素人役人によるお粗末なタミフル使用指示通知
URLリンク(intmed.exblog.jp)
真のインフルエンザの専門家を追い出したためか、厚労省はトンデモ通知を出しはじめた。
馬鹿役人たちは、医者の臨床診断を否定し、20-30代見殺しにするつもりらしい。
1)インフルエンザの診断のEBM的考察(URLリンク(intmed.exblog.jp))で述べたが、
事前確率により、迅速キットを行う価値がある上限・下限がある。
“診断後”とあるのは、迅速検査と読めば、この調査会の意見は暴論である。
診断前確率を読み切れば迅速キットを用いる必要が無く、かえって行うことで護身が
増える可能性さえ有る。
2)スペイン風邪のパターンを忘れたのであろうか?
35歳未満に大きな死亡率増加の山が有ったのである。
span style="color:rgb(255,0,255);">20―40代は死亡率が低く、大多数は約1週間で自
然治癒するなどというのはあまりに軽薄。
以下に、CDCのデータ(URLリンク(www.cdc.gov))
を記載する。
URLリンク(www.cdc.gov)
インフルエンザによる肺炎死亡の年齢分布は "U-" と "W-"型をとる。
URLリンク(www.cdc.gov)
3)検査絶対主義というのは臨床とは相容れないのである。
そもそもこの指示には臨床のセンスが感じられない。
検査がすべてであり、それが陰性ならインフルエンザでないというような提言ではないか。
いかにも臨床をしらない素人が作った指示なのである。
そもそも、厚労省が、タフフルに伴う副作用調査に、研究費・税金を出さないから、結局、
スポンサーをつけざる得なくなったのである。
善意の研究者を追い出し、官僚である素人の指示・・・こんなものに医師は従わざる得ない・・・
この官僚たちをどうにか撲滅してほしい・・・と心から思う。