07/04/07 11:33:38
１１日から日本を公式訪問する中国の温家宝首相が東京から京都に移動する際、
当初予定していた新幹線「のぞみ」ではなく、専用機を利用することが６日までに分かった。
複数の日中関係筋が明らかにした。
日本の官民が中国高速鉄道計画に新幹線技術を売り込む中、
日本側には「実際に乗車して新幹線技術を知ってほしい」との期待も大きかった。
しかし今回の温首相訪日で受注などに関して大きな進展はないとみられることから、
変更には中国国内の世論も意識した「政治的配慮があった」（同筋）との見方も出ている。
温首相は当初、「新幹線に関心がある」（日本側関係者）として
１３日午前９時台の東京発「のぞみ」に乗車する予定だった。
しかしその後の調整で、専用機で羽田空港から大阪（伊丹）空港に入り、
車で京都を訪れることになった。
所要時間はどちらを利用してもほぼ同じだが、新幹線の利用には警備上の問題もあったとみられる。
１９９８年に訪日した江沢民国家主席（当時）は仙台への移動に新幹線を利用。
朱鎔基首相（同）は２０００年、山梨県のリニアモーターカー実験線に試乗した。
日中間では小泉純一郎前首相の靖国神社参拝の影響で新幹線問題は政治問題化し、
中国国内では新幹線採用に反対する署名活動も展開された。
日中関係は改善されたが、温首相としては、時速３００－３５０キロの中国高速鉄道について
日本側が最終的に受注していない中で、派手なパフォーマンスを避ける狙いもあるとみられる。
◎ソース 産経新聞
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