07/04/07 11:05:49
食品各社が小学校での「食育授業」に力を入れている。
社会貢献活動の一環で、今後加速する少子化に備えて子供たちに
企業ブランドの浸透を図る狙いもある。
各社とも趣向を凝らし、これからの需要を支える子供のファン作りを進めている。
小学校3年~6年生を対象に出張授業プログラム「カルビー・スナックスクール」を
展開しているカルビー(東京都北区)は、2003年に首都圏の小学校限定で開始。
05年度から対象地域を全国に広げ、07年度は「430校で実施する計画」(広報担当)だ。
同スクールは、カルビーから講師が訪問し、
「身近なスナック菓子を考える」をテーマに
現場の教師と相談して45分~90分の授業を行う。
主なプログラムは、皿に盛られたポテトチップスを使った
「ポテトチップス適量当てゲーム」や、「パッケージ表示の見方講座」など。
「おやつの目安となる量や食べる方法について子供が自ら考え、
自己管理能力を育てることができる」(同)という。
06年度に全国100クラスで実施した雪印乳業も
07年度は「07年度はさらに増やしたい」という。
牛乳をテーマに牛乳と人類のかかわりの歴史などを紹介するほか、
専用容器を使って教室で実際にバター作り体験も行う。
サントリー(大阪市北区)は昨年1月から水をテーマにした授業を開始し、
飲料メーカーとしてさまざまな実験を通して水の大切さを伝えている。
約90分の授業では、子供たちが「自宅のどこで水が使われているか」についての
リポートを発表。また、水をはぐくむ森の働きを理解する「濾過(ろか)実験」や、
軟水と硬水で作った紅茶を比較試飲する実験などを行う。
昨年は首都圏の小学校23校で実施したが、
今年は関西や九州などでも同授業を展開する。
小学校での授業では、授業を受けた子供を通じてその保護者にも認知され、
家族単位で企業イメージを上げることができる。食品関連企業では、今後さらに、
食育をテーマにした出張授業が活発化する見通しだ。
◎ソース フジサンケイ ビジネスi
URLリンク(www.business-i.jp)