07/04/02 23:28:50
【ニューヨーク=小山守生】ロサンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンなど有力紙を傘下に持つ
米新聞大手トリビューンは2日、シカゴの有力投資家サム・ゼル氏による買収提案の受け入れを決めたと
発表した。買収額は債務引き受けを含めて総額約127億ドル(約1兆5000億円)。近く株主総会での
承認を経て、正式決定する。年内に手続きが完了する見通しで、ニューヨーク証券取引所に上場する
トリビューンは非公開企業として再建を図る。
トリビューンは1847年創業の名門で、全米に11の日刊紙や23の放送局などを持つ。新聞の広告収入や
発行部数が減少し、昨秋から身売りを検討していた。ロサンゼルスの投資家らも買収に名乗りを
あげたが、トリビューンの従業員持ち株制度が株式の一部を引き受ける方式を提案したゼル氏が
競り勝った。ゼル氏は、同社が所有する大リーグ球団シカゴ・カブスは買い取らず、2007年の
シーズン終了後に第3者に売却する。
米メディアによると、ゼル氏は人員削減やインターネット広告の収入増大などで再建を図る考えだ。
ゼル氏は主に不動産への投資で成功した富豪で、トリビューンの有力不動産の有効活用も検討すると
みられる。
読売新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
日本経済新聞 URLリンク(www.nikkei.co.jp)
プレスリリース(英語) URLリンク(www.tribune.com)