07/03/17 17:11:16
■たばこ表示「ライト」世界で禁止
たばこの健康被害が少なそうな印象を抱かせる「ライト」や「低タール」などの表示について、
ワシントン連邦地裁は16日、米たばこ会社に対し米国内だけでなく、全世界でパッケージや
広告での使用を禁じる決定を出した。
米メディアによると、たばこ業界は「他国の規制権限を侵害する違法判決だ」と猛反発しており、
早速控訴する構えだ。一方、嫌煙団体は重要な判例になり得ると評価した。
今後、日本など国外のメーカーの動向に与える影響も注目されている。
同地裁のケスラー判事は同日公表した意見書で、こうした表現を全面禁止しないと
「欺瞞(ぎまん)に満ち誤ったメッセージと製品を全世界に広めることになる」と明言。
米国で禁じた表現の使用を海外で認めることは「法的にも倫理的にも正当化できない」と指摘した。
判事はまた、たばこと健康に関して米各社が日本を含む海外で実施した研究や調査が
「健康へのたばこの悪影響について米国民をだます計画の一部だった」と、
隠蔽(いんぺい)や文書破棄などの不正行為もあったと批判した。
同地裁は昨年8月、たばこ各社が喫煙の有害性を消費者に十分に伝えないよう申し合わせていたとして、
「ライト」などの表現を使用することを禁じる判決を出した。
米国内に限っての禁止かどうかはっきりしないとして、一部メーカーが海外での使用が認められるか確認を求めていた。(共同)
(2007/03/17 13:15)
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