07/03/14 16:50:07
総務省は3月13日,イー・モバイルから受けた基地局の開設計画の変更申請を認定した
と発表した。イー・モバイルは,1.7GHz帯を利用した携帯電話サービスを3月31日から開始
する。基地局の開設計画の変更により,人口カバー率50%の達成が関東地方では2年,
その他の地域では1~3年遅れることが明らかになった。
携帯電話サービスを提供するには,基地局の設置時期や設置数といった計画を,
総務省に申請しなければならない。イー・モバイルは2005年11月に,開設計画を申請して
総務省に認定されている(関連記事)。
当初の計画では,2006年度中に関東で,2007年度中にその他の地域で人口カバー率
50%を達成する予定だった。しかし,開設計画の変更で人口カバー率50%を達成するの
は,関東,東海,近畿は2008年度,北海道,信越,九州は2009年度,東北,北陸,中国,
四国,沖縄は2010年度に繰り下げられた。これに伴い,2011年度末時点の加入者数
見込みを,505万契約から421万契約に下方修正した。
開設計画を変更した理由について,イー・モバイルは「NTTドコモからローミング・サービス
を受けられることになったため,基地局への投資を後ろ倒しすることにした。また,
ネットワークの設計変更で基地局設置工事への着手が遅れた」と説明している。
イー・モバイルはNTTドコモからのローミングを受けられるため,自前基地局の開設が
遅れてもカバー・エリア面での問題は小さい。そのため,営業計画は当初から変更せず,
2011年度末で500万契約を超えることを目指すとしている。
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