07/04/20 14:37:24 EcaGivAj
帝国石油が新ライン建設
上越市富岡から田海までの７１キロ
国際石油開発帝石ホールディングスの一〇〇％子会社、帝国石油（本社東京、椙岡雅俊社長）は、上越市富岡から糸魚川市田海間約七十一キロに天然ガスパイプライン「新青海ライン」の建設を開始する。
関係者らは十九日、起点となる富岡の上越バルブステーション建設予定地で起工式を行った。
環境意識の高まりや原油価格高とうを背景に、天然ガスの需要が増加。既存の青海パイプラインでは対応に限界があるため、新ライン建設に着手した。
既存のラインは昭和三十五年に完成、四十年以上ガスを供給。
管径は百五十ミリと細く、今後の安定供給に対応しきれないと判断した。また、大部分が急な山間に敷設されており災害にさらされた状況。抜本的なリスク強化が長年の課題になっていた。
新ラインの管径は五百八ミリ、設計圧力は七ＭＰａで従来のラインを圧倒的に上回る能力。
地下約一・二メートルに埋設しながら進む。
上信越自動車道上越インターチェンジ付近を起点に下正善寺、中ノ俣を経由、糸魚川市島道から吹原間の約千六百メールはトンネルで進むルート。
途中の関川、姫川は地底を通し、ＪＲとも二カ所で交差する。
完成は二十一年の年央を予定する。総工費は約百五十億。
帝国石油では工業用を中心に燃料転換が増加していることから、平成七年にパイプラインの拡張に着手。昨年十二月に甲府から御殿場までをつなぐ静岡パイプラインが完成し、日本海から国産ガス、太平洋からＬＮＧガスの二種類を供給源にすることを可能にした。
パイプラインの延長は全体で千三百キロに達し広大なネットワークを構築している。
椙岡社長は「新規ガス需用が堅調で、新しい需要が新しいインフラを喚起する好循環に至っている」とし、懸案だった新青海パイプラインに着手できる喜びを語った。
2007-04-20 10:08:37 更新
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