07/02/24 23:40:50
ノート型パソコンなどに搭載されたソニー製リチウムイオン電池に過熱・発火の
恐れがあるとして、リコール(回収・無償交換)に着手するなど、同社の凋落ぶりに
歯止めが利かない。
ウォークマン、プレイステーションとヒット商品を開発し、その技術力と他の
家電メーカーとは一線を画すイメージ戦略で、かつて｢世界のソニー｣として君臨して
きた時代は過去の栄光になってしまうのか。
■ 一人負けに甘んずる
爆発電池の大量回収騒ぎに見舞われ威信低下が続くソニー。国内景気の回復と円安
による輸出増に伴って松下電器産業やシャープといったライバル電機各社が順調な
業績を維持しているにもかかわらず、依然として出口の見えない暗中模索が続いている。
1月30日、東京會舘で開かれたソニーの2007年3月期の第3四半期通期連結決算報告
(06年4月～12月)では、詰め掛けた記者たちから溜め息が漏れた。黒字こそ維持している
ものの、本業の儲けを示す営業利益は、前年同期(05年4月～12月)比で14.9％もの大幅減
となる1,789億円だったからだ。最終損益を示す当期利益もマイナス5.3％の1,599億円。
同じ時期の主要電機各社の営業利益は、東芝5％増、松下電器14％増、シャープ17％増
となっており、ソニーは明らかに精彩を欠く。各社が末端の販売価格の下落に苦しみ
ながらも、為替が円安に進んだことで為替差益を享受し増益となっているのに、ソニー
だけが｢一人負け｣となっている。
もちろんソニーにとって同情すべき余地もある。起死回生の主力商品と位置づけた
テレビゲーム機｢プレイステーション3｣がまだ立ち上がったばかりのうえ、赤字覚悟の
安値販売で普及拡大を見込んだため、ゲーム機部門だけで542億円もの赤字が発生して
いるからだ。電池の回収費用で542億円もの費用負担も強いられた。
>>2-3に続く
▽News Source DATA MAX ネットIB 2007年02月21日17時02分
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▽ソニー 株価 [適時開示速報]
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