07/02/07 21:19:34
コネクター大手2社が一貫生産ラインを新設する。
ヒロセ電機は宮古工場(岩手県宮古市)、SMKは富山工場(富山市)を候補に、
それぞれ07年度中に自動ラインを新設する計画。
両社の好調を支える携帯電話向け市場は成長が続くものの、部品価格の下落が見込まれる。
一貫生産ラインにより一層の納期短縮、コスト削減、品質向上を実現し、競合他社との差別化を狙う。
SMKは今夏から秋にかけて国内工場の1ラインを使い、一貫ラインを試験運用する。
これまで外注に出していたプレスやメッキを内製化する。
一貫自動化ラインにより「納期を1割は短縮できる」(中村哲也社長)と見ている。
一方、ヒロセ電機は大半の生産を外部に委託するファブレス企業で、
協力企業ではすでに射出成形からプレス、メッキ、組み立てまでを同一工場で行っている。
ただ工程ごとの集中生産のため在庫を抱えている。そこで新設する一貫ラインでは
途中で部品を滞留させることなく、1個ずつ流し作業で一気に組み立てる完全な
一貫生産を目指す。また金型のバラつきで後工程が止まるのを防ぐため、
「金型の精度を2ケタ上げる」(中村達郎社長)としている。
電子情報技術産業協会(JEITA)の予測によると、世界の携帯電話累積加入数は
06年の25億8870万人に対し、08年は32億6028万人に増加し、
需要も06年の9億3921万台から08年は10億6250万台と年平均6・4%の伸び率を見込む。
ただ低価格化が進み、米モトローラの06年7―9月期および10―12月期が
前年同期比で増収減益になるなど、利益増加には必ずしもつながっておらず、部品メーカーも
一層のコスト削減が必要となっている。
ソース
URLリンク(www.nikkan.co.jp)