07/01/14 19:35:49
私立中学に入学する子どもは、少子化で児童の数が減っているにもかかわらず、
今の学習指導要領が始まった平成14年度から全国的に増加していることがわかりました。
専門家は、学力低下やいじめなどの問題に対する保護者の不信感が、
私立中学への人気を後押ししているのではないかと分析しています。
これは、全国の私立中学と高校で作る「日本私立中学高等学校連合会」が調査したもので、
今年度・平成18年度の入学者数は8万5278人、小学6年生全体に占める私立中学への進学率は7.2%でした。
私立中学への入学者は、少子化などの影響で平成14年度までは減少傾向でしたが、
それ以降は年々増えて、4年連続の増加になりました。
去年の進学率を都道府県別にみますと、東京都が28.2%で4人に1人以上と最も高く、
次いで高知県が16%、神奈川県が12.4%、京都府が12.3%などとなっています。
さらに、都道府県別に進学率の伸びを平成14年度と比較しますと、
埼玉県が1.5倍、栃木県が1.4倍など、東京周辺の県で特に大きくなっているほか、
北海道で1.4倍、静岡県で1.3倍になるなど、関東以外の地方でも私立中学への進学率が高くなっていることがわかりました。
入学者が増加に転じた平成14年度からは、
学校5日制にあわせ、授業時間と学習内容を削減した、今の学習指導要領が始まっています。
私立の中学、高校の受験事情に詳しい教育評論家の森上展安さんは
「今の学習指導要領になってから、公立学校では子どもたちの学力低下が問題になるとともに、
いじめなどの問題もあり、保護者の不信感が一気に高まったことが影響している。
しかし私立の中では、大学受験に強いところは多くの生徒が集まる一方で、
そうでないところは生徒が集まらず経営が厳しくなるなど二極化が進んでいる」と話しています。
ソース:NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)