07/01/04 18:04:17
ことし9月に開業10周年を迎える京都駅ビル(京都市下京区)が、大幅なリニューアルに動き出す。
核商業施設であるジェイアール京都伊勢丹が実質的な増床を開業以来初めて行うほか、
駅ビル施設のイメージを高める映画やテレビロケ地の誘致活動事業も始まる。
「京都の玄関口」の刷新は、駅周辺の商業集積や観光利用を加速させる呼び水にもなりそうだ。
伊勢丹は、JR西日本が南北自由通路西側に新築する施設の運営を受託し、2008年1月から
営業を始める。施設は鉄骨1-2階建ての延べ床面積約3000平方メートルで、駅西口改札の近くに完成。
売り場面積は約2000平方メートルで、食品や雑貨、レストラン店など5、6店舗を誘致し、
1日平均約10万人が訪れる駅ビル利用者の取り込みを目指す。
また、観光利用を促す仕掛けも強化する。京都駅観光デパート(同)は、11階の「ザ・キューブレストラン街」
を07年3月20日ごろにかけて順次リニューアル。全9店舗を京町家風の外観に統一し、京野菜
などを使った限定メニューをそろえる計画だ。
ソフト面の充実も手がける。京都駅ビル開発(同)は4月にも、駅ビルでの映画やテレビ撮影を誘致する
「プロモーション&ロケーションサービス・京都駅ビル」を新設。駅ビルはガラス張りの外観などの
特異な構造で、外国人観光客らの注目度も高く、年間80件前後のロケ撮影が行われている。
同社は専門窓口を置いて円滑なロケ撮影を演出し、駅ビル内での撮影作品の案内放送も行う。
映像メディアを通じたイメージアップで駅の観光スポット化を進めるという。
京都駅周辺では、1997年にジェイアール京都伊勢丹が開業し、売上高を年々伸ばしている。
今後、家電量販店大手のビックカメラとヨドバシカメラが相次いで進出し、駅南の八条口側では
MID都市開発(旧松下興産)の所有地で、京都府内最大級の商業施設の開発計画が進んでいる。
東京や大阪では、ターミナル駅刷新をきっかけに周辺地域の再開発が活発だ。
駅ビルのハード、ソフト両面の充実で、京都駅周辺の商業環境活性化にも一層弾みがつきそうだ。
■ソース
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