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■[企業法務][労働] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」をめぐる誤解
労政審の労働条件分科会が、
ついに雇用ルール改革の最終報告をまとめた。
明記されたのは、
既に本ブログで何度も不満を表明しているように、
この制度の対象者が、ホワイトカラーの中でも
・労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事する者
・業務上の重要な権限及び責任を相当程度伴う地位にある者
・業務遂行の手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をしない者
・年収が相当程度高い者
というごく一部の恵まれた層の社員にしか適用されない、という事実や*3、
「残業代を含む現在の年収がそのまま除外制度適用後の年収となるため、
原則的には賃金は減らない」(日経新聞2006年12月28日付朝刊・第3面)
という重要な事実が存在しているにもかかわらず*4、
それらは意図的に看過されているかのようにさえ思える。
そもそも、始業時間と終業時間を決めて、
その枠にはめられて管理されるような仕事のやり方が
ホワイトカラーにふさわしくない、ということは、
一度そういう仕事を経験した人であれば容易に分かることだろうに、
同じような意識を共有できる「労働者」の声が
聞こえてこないというのは、何とも寂しい限りである。
自分のポジションは何としてでも守り抜く、
社内外のクライアントの助けを求める声には全力で応える、
その積み重ねが、見た目“過重な労働”につながったとしても、
働いている側としては一向に厭わない。
仕事というのは、生活の糧を稼ぐ手段であると同時に、
一種の自己実現の手段なのだから、
そういう志を是とする発想があってもよいと思うのだ。
それを、あたかも奴隷や中毒症状の患者であるかのように決め付け、
「家庭」だの「自分の時間」だのを大事にせよ、
という一方的な価値観を押し付けるが如き、
「労働者の味方」たちの言いようには、
正直怒りを通り越して、ただあきれる他ない。
もちろん、使用者側の言い分を鵜呑みにしてはならない、というのは
言うまでもないことである。
企業法務戦士の雑感 - 「ホワイトカラー・エグゼンプション」をめぐる誤解
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