03/01/01 04:09
★国宝の東大寺鐘楼にくぎ打つ NHK「ゆく年」中継で
・奈良市の東大寺(橋本聖圓住職)で31日放送の「ゆく年くる年」の中継準備を
していたNHK大阪放送局の委託業者が、国宝の鐘楼に勝手にくぎ(長さ約3cm)を
6本打ち付けていたことが分かった。
寺の出入り業者が30日に見つけ、寺側が放送局員らに抗議し、くぎはすぐに
抜かれたという。東大寺はNHKに厳重注意を申し入れ、大瀧重興・奈良放送
局長らが謝罪に訪れたという。
同寺の鐘楼は約7・6メートル四方、高さ約13メートルの木造。鎌倉時代の1210年
ごろに建てられ、1897年に国宝に指定された。東大寺によると、鐘楼の高さ約4mの
梁にくぎが打たれ、照明用のライトが設置されていたという。
抗議を受け、NHK側はライトをひもで固定するようにした。
国宝の建築物などに手を加える場合は文化財保護法の規定で、所有者が文化庁に
対して「現状変更」の申請を出し、許可を受けなければならない。
同寺の北河原公敬・庶務執事は「法律以前の問題。常識外れだ」とカンカン。
NHK大阪放送局広報部は「委託業者との連絡が十分でなかった。今後、細心の
注意を払うように徹底したい」と話している。
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