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2 判決に対する反応と意義 この判決に対する関係者の反応を御紹介しますと、
①FSC専務理事ウィリアム・ライオン表現の自由と成人向け産業にとって、ここ10年における最も
重要な勝利である。
②AVN(Adult Video News Magazine)編集長マーク・カーンズもっとも重要なことは、裁判所が若く
見える成人と実際の未成年との間に明確な線を引いた、ということである。
CPPAの規定に従えば児童ポルノに分類されてしまう過去の作品も、この判決によって回収しなく
ても済むことになったので、ハリウッドにとっても大きな勝利である。
政府にとっても、本当の児童ポルノの追放に力を注ぐことができるようになったので、勝利である。
このように、業界団体は勿論皆この判決を歓迎しています。しかし、これに反対の団体もあって、例えば
American Center for Law and Justiceは、この判決はインターネットポルノに道を開くものだ、と批判していま
す。
また、ワシントン・ポストは、裁判所が、修正第1条の原則を技術的に新しい表現分野にまで拡大しようとしてい
ることを示したもの、と述べています。
いずれにしても、この判決を読んで感じられることは、総じてアメリカの裁判所は日本から見るとやはり表現の
自由をできるだけ認める姿勢でいるようだ、ということです。
また、これは2000年5月の「プレイボーイ事件」判決
(United States v. Playboy Entertainment Group Inc., 529 U.S. 803)の時にも感じたことですが、成人に
は成人向けの作品を見るという表現の自由に基づく権利がある、という考え方がはっきりしている、ということ
です。
(略)
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