06/12/23 12:09:36 0
白山市の県ふれあい昆虫館で二十二日、イナゴのつくだ煮やコオロギの空揚げなど
昆虫食品の試食会が開かれ、訪れた人らが未知の味わいを体験した。虫を食べる風習は、
白山麓(ろく)地域でも戦後しばらくまで色濃く残っていたが、現在は全国でも
一部地域にしか見られないという。同館は、栄養価に優れた昆虫を食卓に取り入れてきた
先人の知恵を広く知ってもらいたいとしている。
試食会で用意されたのは、昆虫館特製のコオロギの空揚げ、ミールワーム
(ゴミムシダマシの幼虫)の油いため、長野県産のカイコやハチの子のつくだ煮など
八種類。同館で飼育しているナナフシのフンの茶も出された。
最も好評だったのはカレー風味のコオロギの空揚げで、見た目は虫そのものだが、
スナック菓子のような香ばしさが人気を集めた。ナナフシのフン茶はひと癖あるが、
シソのようなさわやかな香りが驚きを呼んだ。午後は一般の来館者にも食品が振る舞われた。
昆虫は、魚の取れない山間部では古くから貴重なタンパク源として扱われ、
白山麓でもイナゴのつくだ煮などが冬場の保存食として珍重されてきた。
同館は「年配の方には昔懐かしい味を、虫を口にしたことのない子どもたちには
意外なおいしさを楽しんでほしい」としている。
昆虫食は、同館で開催中の「冬なのに…虫むしフェスタ」で紹介されており、二十三日からは、
展示スペースの一角に来館者向けの試食コーナーが設けられる。土日、祝日のみで、
来年二月十八日まで。一日に四種類の食品を味見できる。二十三日から一月八日までの
冬休み期間中は、毎日設置される。
URLリンク(www.hokkoku.co.jp)