06/12/22 21:09:30 3JD4yqu00
>>492
小林よしのり氏が、「でっち上げの根拠」として、事件の5日後に掲載された「南京市内風景」と言う新聞写真を
『戦争論』に載せている。日本兵が鉄帽もかぶらず、道端に腰を下ろして露店の水餃子を食べている。残敵
掃討中の兵士が単独行動をする筈は無い。露店が並ぶわけも無い。日本兵の持つ軍票(占領地通貨)は
まだ通用するはずもなく、兵士が現地の通貨を持っている筈も無い。水餃子の露店からして華北方面のすでに
安定した占領地の写真であろう。
こんないいかげんな写真を載せて、大虐殺は無かったと決めつけ、真相を語る者を「自虐趣味の小心者」と
罵倒する人たちの存在は理解に苦しむ。
戦争はどちらが正義でどちらが悪と決められるものではない。日本だけが悪でもないし中国やアメリカが悪く
なかったともいえない。しかし日本善玉説を唱え、日本をアジア解放の犠牲者だとする一部の人々の言動が、
歴史オンチの青少年に、誤った歴史観を植えつけることにより、やがて国家の品位を傷つけることになりは
しないか。
私が従軍中の6年間に華中に派遣されていた日本軍に捕虜収容所は一箇所もなく、捕虜を解放したことも
ほとんど無かった。捕虜は兵士の度胸試しのため皆の前で処刑されるのが常であった。私自身も13名の
惨殺を間近で見ている。各部隊の作戦月報には押収兵器、遺棄死体の記録はあったが、捕虜の記録を
見た事は無い。実戦の中で国際法が守られることは無い。ベトナム戦争ではソンミ村事件が大きく報道された
が、たまたま記者の目に触れたもので、同様の虐殺事件は少なくなかったと言う。イラクの戦場でも国際法
の影は薄い。 (つづく)