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★「拉致問題は右翼が扇動」? NYタイムズ紙が誤解生む記事
米紙ニューヨーク・タイムズ(17日付)は、北朝鮮による日本人拉致問題は
日本の右翼勢力にあおられているとの記事を掲載した。「日本の右翼、北朝鮮の
拉致問題で狂喜」と題するノリミツ・オオニシ東京支局長の記事で、安倍晋三首相
の誕生も拉致問題を利用した結果だと述べ、下がり気味の支持率を浮揚させるため
首相は拉致問題に関わり続けると結んでいる。
同記事は、日本政府や拉致被害者の家族らが進める「北朝鮮人権週間」に右翼組織
のメンバーが関与していると指摘。拉致問題への理解を訴えたポスターの図柄なども
引き合いに出し、北朝鮮への危機感をいたずらにあおる内容だと批判した。
さらに「日本の国外では拉致などとっくの昔に言いふるされた」問題と指摘。日本
国内では「民族派の政治家やグループ」の画策でなお連日ニュースで取り上げられて
いるとし、「拉致問題が憲法改正や学校教育での愛国心育成と同じ“右翼好み”の
課題になっている」との見方を示した。
記事は、拉致問題をめぐる「より穏健な声」が右翼勢力によって暴力的に封じられて
いるとする一方で、安倍首相は支持率がかげると「政治的な生き残りのため、拉致問題
にしがみつくことになるだろう」と述べた。
記事は安倍政権と右翼勢力が一体となって北朝鮮の拉致問題を利用しているとの誤った
印象を与える内容だといえる。
■ソース(産経新聞・iza)【ワシントン=山本秀也】
URLリンク(www.iza.ne.jp)