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★なぜ今、愛国心=松本杏(鳥取支局)◇「格差」はぐらかすためか-歴史に学び、法で縛るな
・今年ほど「愛国心」がクローズアップされた年はなかった。特に、安倍内閣が最重要法案と
位置付け、今国会での成立が確実になった教育基本法の改正案に盛り込むことの是非を
巡って論議を呼んだ。しかし、なぜ今、愛国心なのか。
そもそも愛国心とは何だろう。法律で規定できることなのか。こうした疑問から、毎日新聞
鳥取支局は今夏、鳥取県内の大学生400人に意見を聞いた。
18~26歳の計331人(男175人、女156人)が答えてくれた。結果を端的に言えば
▽愛国心は「必要」だが、教育基本法に盛り込むことに「反対」が多数派
▽教育基本法に規定することで、日本社会が「悪くなる」が「良くなる」を大幅に上回る
▽9割が高校卒業までに愛国心を教わった経験がない--の3点に集約できる。
具体的に紹介する。愛国心を感じたことが「ある」は77%、「ない」は22%。「どんな時に
感じたか」(6項目から二つまで選択)では「スポーツイベント」(71%)「学術・文化などで
評価・活躍した時」(30%)と続いた。北朝鮮によるミサイル発射直後の調査だったが、
「領土問題など国際摩擦が起きた時」(22%)は3位で、「日の丸を見たり君が代を
歌った時」(6%)は最下位だった。
63%が愛国心は「必要」と答えたが、彼らに教育基本法に盛り込むことの是非を問うと、
「反対」(51%)が「賛成」(14%)を圧倒した。規定されると、日本社会が「悪くなる」
(34%)との答えが「良くなる」(15%)を大幅に上回った。
こうした学生の反応について、戦時教育史に詳しい児童文学作家、山中恒さん(75)は
「既に『日の丸・君が代』の押しつけの実態を見ているからではないか」と分析した。
国旗・国歌法の成立時、政府は「内心にまで立ち入って強制しない」としたが、日の丸・
君が代の起立・斉唱が教育現場で強要されている現状を見て「愛国心でも同じことが
繰り返されるのでは」と感じ取ったというわけだ。(>>2-10につづく)
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