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神戸地裁判決で開きかけた扉は、再び閉ざされた。兵庫県内の中国残留孤児らが国家賠償を求めた訴訟で、
国側が原告勝訴の判決を不服として控訴した十一日、会見に臨んだ残留孤児らは怒りで体を震わせ、「死ぬ
まで闘う」と叫んだ。原告の高齢化が進む中、「きめ細やかな対応をする」とする判決後の安倍晋三首相の言葉
に期待が広がったが、願いは届かなかった。
「国が控訴した」。神戸市中央区の兵庫弁護団事務所から原告の代表者に電話が入ったのは同日午後六時ごろ。
約一時間後、原告の四人が沈痛な面持ちで記者会見に臨んだ。
初田三雄原告団長(64)=伊丹市=は「国にまた捨てられた。政府を絶対に許さない。正義は私たちです。全国の
みんなと力を合わせ最後まで政府と闘う」と硬い表情で正面を見据えた。
判決後、兵庫訴訟の原告・弁護団は全国の原告らと喜びを分かち合った。厚生労働省前では、早期の問題解決を
求めて座り込み、国会議員らにも理解を求めてきた。
宗藤泰而弁護団長は「残留孤児は高齢化が進み、早期解決が望み。いたずらに控訴しないよう求めてきた。政府に
は期待を裏切られたという思いで(控訴は)残念で極めて遺憾」と話した。
原告団副団長の香川雅子さん(63)=芦屋市=は「とても悔しい。日本は自分の母の国と思っていたのに、捨てられ
た。なぜ助けてくれないのか。私たちには日本人の血が流れている。どうして日本人の子どもを愛してくれないのか」
と涙ながらに訴えた。
原告の一人宮島満子さん(71)=尼崎市=は「私たちは残留孤児じゃない。日本人だ。なぜ中国人と言うのか。安倍
首相の言葉はうそだったのか」と吐き捨てた。
自宅で連絡を受けた原告の重光孝昭さん(66)=同=は「私たちは年寄りばかりなのに、闘いはいつまで続くのか。
安心して暮らせる日はいつ来るのでしょう」と嘆いた。
ソース 神戸新聞 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
元ニューススレ
【裁判】中国残留孤児訴訟で、地裁判決を不服として国が控訴
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