06/12/12 00:20:19 RqN1vmgD0
■キミが経営者なら、今のキミをどう思うだろう?
我慢ができないと言うなら、それは絶対に我慢できないことなのか、社会的におかしいから我慢できないのか考えます。
例えば、入社後、営業に配属されたばかりのA君。夜の9時、10時まで残業をしていても残業手当が全然付かない。
それには納得がいかないと言うのです。
「納得がいかない理由は何?」
「だって、皆5時に終わって、その後は残業手当が付くじゃないですか」
「キミ、営業でお給料はいくらもらってるの?」
「19万円です」
「入社早々で19万とはすごいじゃない。キミの営業先の会社は日中に訪問できる会社かな?
営業時間が終わってからしか話ができないのではない?それなら、キミの営業訪問時間が遅くなるのは仕方がないことではないの。
経験ゼロで入社したばかりで、19万円の初任給なんてすごく高いほうだよ。キミ、営業で一件でも獲得した?まだ、見習いなんでしょう?
見習いの人間が会社の賃金体系がどうのこうのって言える?批判するのは簡単だよ。キミの労働に正当な評価がされていないなら言えるだろうけど、
そうでないなら言えないと思わない?」
そうすると黙る。若者達はものすごく権利主張はする。
「今のキミの段階で言える立場なのかな?」 「キミが経営者ならキミを雇うの?」 「キミが先輩ならキミをどう思うだろう?」
こういうことまで聞くと言葉が詰まります(このとき、もちろん問い詰めるような口調で聞きません)。
すると、ようやく理解できるのです。
■「我が子をニートから救う本 ニート或いはニートの予備軍の親たちへ」小島貴子 すばる舎 P147-148
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小島貴子・・・立教大学 大学教育開発・支援センターコオプ・コーディネーター URLリンク(www.pref.saitama.lg.jp)