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★残業代ゼロ労働制導入、年収水準は盛らず 厚労省最終案
・厚生労働省は8日、来年の労働法制見直しについての最終報告案を、労働政策審議会
(厚労相の諮問機関)に提出した。一定条件を満たした会社員が1日8時間の労働時間
規制から外れ、残業代を払う必要がなくなる「ホワイトカラー・エグゼンプション」は、導入を
明示したものの、対象者の年収の基準は示さなかった。
労働組合は導入に強く反対しており、法制化に向け労使の攻防の激化が予想される。
今回の見直しは、パートや派遣など非正社員が増え、正社員にも成果主義が普及するなど
働き方が多様化した実態をふまえ、働き手と企業との雇用ルールを整備するのが狙い。
労働契約法の新設など幅広い内容を含む。
ホワイトカラー・エグゼンプションでは、対象者の満たすべき条件として
(1)労働時間では成果を適切に評価できない(2)重要な権限・責任を伴う
(3)仕事のやり方などを使用者に指示されない(4)年収が相当程度高い―の四つを挙げた。
過労死など健康被害が懸念されるため、法定の週休1日(年間52日)を対象者は2日
(同104日)にし、違反企業に改善命令や罰則を科す。
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