06/12/01 21:30:58 0
・北朝鮮によるミサイル発射実験などが報じられるたび、朝鮮学校に通う在日朝鮮・韓国人の
子どもたちは、日本の大人から嫌がらせや暴力を受ける。おびえた心に、日本人への不信感が
芽生えている。立川市にある朝鮮学校の慎基成校長(45)は「それでも日本人を信じよう」と訴える。
「西東京朝鮮第一初中級学校」で今月、地域の人たちや保護者に向けた「公開授業」があった。
「うちの学校の子どもたちは6歳から(登下校で狙われることを)知っていなければ学校に来られない。
教師としても、こういう話をするのは正直、いやです」
初級部(小学校)は私服の登下校を認め、中級部(中学校)は民族服のチマ・チョゴリから
ブレザーに制服を切り替えた。
だが、暴力や嫌がらせはやまない。
ミサイル実験直後の7月、中学2年の男子が電車内で男に突然殴られそうになった。
また、小学2年生の女児は下校途中、男につけ回されたという。
おびえる子どもたちに慎校長は、冷静に受け止めようと呼びかけている。「君たちに悪いことをする
一部の日本人がいるのは確か。けどね、日本人が悪いとか、怖いとか、そういう風に思ってはいけないよ」
慎校長は在日2世で、30年前に同校を卒業した。日本人と同じ学割定期券を買えなかった。街では、
日本の中高生の集団に囲まれ、けんかを売られる毎日だった。「差別とけんかの思い出しかない」
という。が、今は違う。
在日3世の子どもたちは日本での定住を望み、「ふるさと」が「日本」と答える子も少なくない。
在日の意識変化を実感する慎校長は「日本と朝鮮半島の文化の架け橋になれる、身近な国際人の
素質を持っている」と、子どもたちの可能性と未来を信じている。
「朝鮮人のルーツを学び、自分を知ることの大切さを教えたい。二つの『ふるさと』を持てる誇りが、
新たな在日の生き方につながる」とも語る慎校長。だからこそ、暴力や嫌がらせに屈せず日本を
好きでいて欲しい、と強く感じている。(一部略)
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