06/12/01 13:15:10 tLuPlh6R0
113 : ◆MoMoYSbap6 :04/02/08 17:22
ジェンダーフリーの桃太郎ってこんなのか?
むかしむかしあるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは非常に進歩的な文化人でしたので
家事労働を女性に押し付けるのは男女差別だと主張し、市民集会にでかけていました。
そう言うわけでお爺さんが川で洗濯をしていると
川上からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が流れてきました。
お爺さんはその桃を拾って家に帰りました。
さて夕食も終わり、桃を食べようとお爺さんが包丁を入れたその時、
桃の中から元気な男の子が生まれました。
お婆さんは「なんだ男か」と一言言うと興味なさそうに桃を食べ始めました。
さて、お爺さんはそのまま放っておくわけにもいかず、育てようと思いましたが、
先ずは男の子に名前を付けようと思いました。
「桃から生まれたこの子は桃太郎というのはどうぢゃろう」
するとお婆さんはいいました。
「太郎がよくない。太郎は男という社会的な役割を示す名前だ。
生まれながらこの子の個性というモノを男という範疇に押し込めてしまうのがよくない」
「ぢゃあ、何がよかろうかね、ばあさんや」
「おい、わしをばあさんと呼ぶのはやめなさいといったぢゃろう。
わしはばあさんなんていう名前ぢゃない。
ばあさんというのはわしを一人の個性をもった人間だということを無視した呼び方ぢゃ。」
「へぇ、すまん、すまん。わかった、わかった。わかったからこの子の名前を考えてくれんかのう。」
「本当にわかっているのかいな。まあええ、その子の名前ぢゃったな、
そんなもん、桃から生まれたんぢゃ。桃で充分ぢゃろう」