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・急速な勢いで、米国の公立小中学校に「男女別学」が増えつつある。1995年には全米で
たった3校だった男女別学教育の導入校が、今では250校以上に達した。男女平等の
先進国が、21世紀に「男女7歳にして席を同じゅうせず」と言い出した背景には、教育現場に
競争原理を導入することによって活性化を図ろうとする、米国流教育改革がある。
今年9月、イースト・ロサンゼルス地区に開校したばかりの「エクセル・チャーター・アカデミー」は
今、男女別学の実験中だ。6年生の生徒を無作為に(1)男子だけのクラス(2)女子だけのクラス
(3)男女混合のクラス-に分け、同じカリキュラムの下で授業を行った上で、成績を比較する。
結果は、来年1月に報告書にまとめられるが、同校のパトリシア・モラ校長は、「とりわけ男子
だけのクラスに、いい影響が感じられる。この年ごろの男の子は、女の子をどうしても意識して
しまうが、男子だけのクラスなら、失敗を恥ずかしがることもない」と、すでに手応えを感じている。
モラ校長は、私立の女子高出身。公立校の教師となってからも、男女別学の有効性を持論
としてきた。だがこれまで米教育省は、男女平等を尊重する立場から、別学を非常に限られた
場合にしか許可してこなかった。
ところが、思わぬところから追い風が吹いた。ブッシュ政権による教育改革である。多様な
選択肢を認めることで教育現場に競争原理の導入をめざす2001年の「新教育改革法」は、
男女別学について「革新的な教育手法である」と言及。さらに米教育省は先月、公立教育の
ガイドラインを改定し、これまで原則として認めなかった別学クラスの設置を、一転して積極的に
推奨するようになった。
「研究によって、男女別学が教育に効果をもたらす場合が存在することがわかってきた。
地域社会に多様な選択肢を用意することが重要だ」。スペリングズ米教育長官は、男女
別学容認のねらいをこう述べた。(>>2-10につづく)
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