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料金を支払わずに高速道路の料金所を突破する不正通行の件数が県内で
増えている。東日本高速道路東北支社によると、２００４年度の１２２件から、
０５年度は２２８件（ともに一部県外分を含む）とほぼ倍増し、今年度も引き続き
増えているという。同支社は監視カメラの設置を検討するなど、違反防止策を
強化する方針だ。
不正通行の主な手口は、〈１〉有人の料金所で速度を落とさず、強行突破する
〈２〉ノンストップ自動料金収受システム（ＥＴＣ）■のレーンを走り抜ける―の
二通り。内訳の集計はないが、ＥＴＣの普及に伴い、ウレタン製のバーを突破
するケースが増えているという。
国土交通省有料道路課によると、不正通行は全国的にも増加傾向にあり、
０１年度の２７万件から、０５年度は約３・４倍の９３万件に増えた。
県警も取り締まりを強化する方針で、高橋憲悦・交通部長は、「不正通行を
看過すれば、違反の拡大につながり、事故も起きかねない。厳正に対処して
いきたい」と話している。
ただ、不正通行車は速度を落とさずに料金所を走り抜けるため、ナンバーを
確認できない場合が多く、違反者の特定は容易ではない。実際、同法に基づく
検挙は、県内ではまだ１件もない。
同支社などによると、高速道路には料金所付近の車の流れを確認するための
カメラを設置しているが、防犯用の監視カメラは設置しておらず、不正通行は
このすきを突く形ともなっている。関係機関はＥＴＣ普及のためのＰＲには力を
入れてきたが、今後は不正防止策の整備を急ぐ必要がありそうだ。
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