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※インドをしばらく旅行していたフリーター記者が、インドで見たあれやこれやを報告します。
(前略)ニューデリー各地をよく観察してみると、神様にまぎれてある人物の写真が飾られていることに気がついた。
スキンヘッドとおぼしき頭に布を巻き、あごに短い白ひげをたくわえた、やたらと目ヂカラのある男性像だ。
石の上に座っている時もあるし、かざした右手からビームを出している時もある。
気になって「この人、だれ?」と聞いてみると、あるカフェのおじさんが答えた。
「これはサイババだよ」
「ん? だってサイババと言えばホラ、あの頭がふんわりした…」
「ああ、カーリーヘアの男だろ。サイババはたくさんいるんだよ。これはインドで人気ナンバーワンのサイババ」
日本でサイババといえば、その「カーリーヘアの男」と相場は決まっている。アノ「手から粉を出し」「オレンジの
服を着た」アノ男だ。しかし現地で聞いたのは、サイは「聖者」、ババは「父親」という意味の言葉で、
サイババとは「偉大なる聖者」といった意味合いの呼び名だという。つまり固有名詞ではないのだ。
聞いたところによると、カーリーヘアの男は「サティヤ・サイババ」。南インドにある彼のアシュラム(道場)は
世界中から信者が集まる一大聖地となっている。一方の白ひげ「シルディ・サイババ」は西インドから生まれた聖者。
私が訪れた北インドだけで言うと、飾られているのは100%がシルディの写真だった。
「カーリーヘアのように、手から時計やいろんなものを出す人はホーリーマンでなくてビジネスマン。お金のために
やっているんだ。何かを出すのは特別なことではない。それに彼はゲイだし」
インド人僧侶のコメントである。誰を信奉するかは人それぞれだが、それ以前に「手から物を出すのは
当たり前」と断言するあたりが、いかにもインドらしい。余談だが、現地で知り合ったインド通の旅人は
「サティア・サイババグッズは笑いのとれるインドみやげナンバーワンですよ」と大量に購入していた。
■文/赤メガネ