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★「格差」批判は改革否定 ロータリー愛知地区大会で奥田氏が講演
・国際ロータリー第2760地区(愛知地区)大会の記念講演が19日、名古屋市内の
ホテルであり、日本経団連名誉会長でトヨタ自動車相談役の奥田碩氏が講演した。
構造改革継続の必要性を強調し、「『格差社会』批判は、改革を否定している」と
反論した。
講演には地区内81クラブから約2500人が参加した。「世界の現状と日本の針路」と
題した講演で奥田氏は「均一性、画一性の社会は、規格品の大量生産には適して
いたが、今やそれは中国の強み」と指摘し、今後の日本は国民にも地方にも「多様性、
独創性」が必要だと訴えた。
多様性によって生まれる経済格差や社会格差について「活性化で所得全体が底上げ
される限り、望ましい。努力のしがいのない社会ではいけない」とした。格差批判に
ついても「日本の格差は先進国中、中位ほど。雇用も急速に拡大しており、批判は
感覚的、情緒的」と否定した。
また少子化について、労働人口の急激な減少を懸念。女性や高齢者の雇用を掲げる
厚生労働省の対策に「雇用のミスマッチが起きて対応できない」と批判し、「外国人の
力を借りるのは不可欠」との見方を示した。
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