06/11/23 17:49:03 0
「男鹿のイメージダウンになるし、旅行商品として成立するのか疑問」。県が秋口に地元に
提案した「失恋ツアー」をめぐり、男鹿市の観光関係者から不満の声が噴出した。くだんの
企画は寺田典城知事が7月の東北6県知事サミットで提案したものだが、「失恋した人を
どうやって集めるのか。現実的に不可能」。そう言い切る関係者もいた。
寺田知事は席上、観光振興に関連し、「日本海のどんよりとした空、地吹雪を利用して、失恋
した人たちを呼び込むツアーをやりたい」と述べ、候補地として男鹿市の入道崎を挙げたという。
確かに男鹿の冬場の誘客策は大きな懸案事項。平成17年の観光客数を見ても、7月(33万
5400人)、8月(66万3900人)と比べ、12月(4万3700人)、1月(5万7200人)と激減して
いる。しかし、あまりに突拍子もないてこ入れ策。別の関係者は「男鹿半島の最北端で再出発を
図ってもらうコンセプト。しかし、失恋した本人にとって余計なお世話という、基本的な感覚が
抜け落ちている」とあきれ顔で話した。
この一連の失恋ツアー騒動。22日に県の担当者と現地関係者が男鹿市内で話し合った結果、
当初の“知事案”から内容を改め、30代の女性をターゲットにした「癒やし旅行」とする案に
まとまったという。県によると「現地密着型旅行商品開発事業」の一環として、2月からゴールデン
ウイーク前にかけて、地元観光関係者が主体となり、県が助成して行われる見込みだ。
結果的に地元の意向をくみ取った内容で関係者はほっと一安心。しかし、こじれる前に
「やめた方がよくないですか、知事」と意見する県職員はいなかったのだろうか。
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