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不登校の生徒を指導する「やすらぎ金沢教室」を併設している県立金沢中央高校(山嵜保弘校
長)は、ブログを利用して自宅にいながら、補足学習を受けられる試みを始める。同校は、義務
教育の時期に不登校だった生徒の受け入れを積極的に進めており、ブログでは、現在、不登校の
状態にある小中学生からの相談にも対応する。
同校は、昼間制と夜間制がある定時制高校。昼間制も午前部、中間部に分かれ、選択できるカ
リキュラムの幅が広く、様々な生徒の要望に応えられる体制を整えている。
そのため、中学の時に不登校を経験した生徒も多く入学しており、生徒の中学時代の欠席日数
は平均180日という。高校入学後に新しい環境で、登校を続けている生徒がほとんどだが、一
部では、再び不登校に戻ってしまうケースもあるという。
同校では、せっかく意欲を持って入学したにもかかわらず不登校になってしまい、かかわりが
薄くなる学校との関係をつなぎ止めるためにブログの活用を始めた。
行事内容などのほか、選択科目のコンピューターや総合学習の時間に行う加賀刺繍(ししゅ
う)など、関心を抱きやすい授業の内容や写真を掲載。基礎的な知識を補うため、漢字テストな
ども“補足授業”として掲載していく。
ブログは更新が容易で、在校生のみならず、現在、不登校の状態の中学生へのメッセージとし
ての意味を込め、通学や高校入学への意欲につながることも期待している。メールのあった中学
生の相談にものるという。
山嵜校長は「学校生活は、あくまでも学校に来て勉強し友人や教師と触れあうことが大事。不
登校の状態で悩む生徒への呼びかけとしてブログを活用していきたい」と話している。
「やすらぎ金沢教室」は、県の不登校対策の中核事業として2004年に設置された。同校の
教員が指導員として常駐。退職教員やカウンセラーも相談に応じている。
(2006年11月23日読売新聞)
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