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このような身分に基づく差別は、明治政府において、
明治4(1871)年に公布された太政官布告(解放令)により改められ、
「華族、士族、平民」としての形の上では差別はなくなりましたが、
実際の差別は依然として残りました。
その後、各地で同和地区の人々とそれ以外の地区の人々との融和を目指す運動が進められましたが、
当時の社会情勢のなかでは現実の差別解消や人権意識の向上は果たせませんでした。
このため、大正11(1922)年に同和地区の人々が、この差別問題を解決していくために結成したのが
「全国水平社」です。
この時、『人の世に熱あれ、人間に光あれ』という言葉で結ばれる「水平社宣言」が発表されました。
差別に屈せず、すべての人の平等を願い、実現していこうと誓ったこの宣言は、
その後の解放運動のいしずえとなり、同和問題の重要性を認識する大きな契機となりました。