06/11/14 21:06:16 0
日の丸は美しいか? 10月に開かれた07年春夏パリ・コレクションで、コムデ
ギャルソン(川久保玲)が日本の国旗をモチーフにした新作を発表し、少なからぬ反響
を巻き起こした。大きな反発や非難はなかったが、会場で感じられた戸惑いやあいまい
さに、日の丸や日本への視線が透けて見えた。
コムデギャルソンのショーでは、赤い太陽がほぼすべての服に登場した。Tシャツに
プリントされ、続いてジャケットやスカートの大きな模様になり、「白地に赤」は抽象的
なストライプとしても使われた。
デザインの主題は紛れもなく「日の丸」だった。ショーの音楽や演出はことさら日本を
強調するものではなかったが、観客席には互いの反応を探り合うような、緊張感が走った。
(中略)
海外のメディアでは、フィガロ紙は「日本はキレる? 伝統に亀裂が? 川久保はそう
言っているように見える」。スタイル・ドット・コムは「安倍晋三が新首相に選ばれ日本
が微妙な転換期にある今、あの赤い丸に注目せざるを得ない」として、「彼女は自身が思う
純粋な日本の美をあえて表明した」と評した。
だが、こうした明快な言い方は例外的。ヘラルド・トリビューンの「川久保の反逆的な
直感」など、日の丸については踏み込みを避けた論評が多かった。
中国や韓国の観客は会場にほとんどいなかった。ベトナム人デザイナーは「彼らが冷静
に受け止めるかどうか疑問だね」と語った。
(中略)
「色々ありましたけれども……」。今回の新作は、批評性を保ちつつも日の丸に象徴
された近・現代日本を何とか引き受けようとする試みだったようだ。
この姿勢は、日の丸や日本の美しさを安易に語ることへの警鐘でもある。しかし最も
挑戦したかったのは、批判も肯定もしにくい状況だったように思える。
■ソース(朝日新聞)(中略部分はソースで)
URLリンク(www.asahi.com)
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