06/11/15 22:46:28 QtmHYG9A0
既存の「美しさ」を解体し再構築する--
そんな視線で服作りをしたコム・デ・ギャルソン(川久保玲)とアンダーカバー(高橋盾)。
洋服の歴史が浅い国のデザイナーの“特権”とも思われかねないテーマだが、
それを見事に表現してあまりある力量をみせつけた。
川久保は「日の丸」を題材に、服のキュビズムに挑んだ。
切り刻み再度つなぎ合わせたジャケットやパンツは、
裂け目から裏地や肌が透けて見え、ドレスにはジャケットの
襟や身ごろの一部が残がいのように張り付く。
その解体と構築の過程を、日の丸の円のモチーフと
「赤と白」という色が鮮明に際立たせ彩る。
「デザインとして完ぺきな美しさを持つ日の丸に、改めて取り組みたかった」
と川久保。
抽象論で「美しい国」をとなえる政治家への最大の皮肉-
-というのは、うがった見方だろうか。
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