06/11/11 06:16:11 4fIEsjpl0
そして、三日後のよく晴れた日の体育の時間
男12対12でチームに別れ(体育の野球だからルールは滅茶苦茶)野球をすることになった
俺の打順が回ってきてバッターボックスに向かったたときだった
「オタクは打つな、次のBがいけ」
言ったのはAだった
Aは野球部であるせいか、こういう時は仕切るタイプだった
確かに俺の運動神経は人より劣っている方だったが
そのときの状況は、ランナーが居るわけでもなくチャンスという局面ではなかった
(単なる嫌がらせの発言だ)
俺はその言葉の意味を理解した
そして下を向いて黙って引っ込み、諦めたように皆の後ろで座り込んだ
皆が俺の行動を眺める一瞬の空白時間の後、Bがバッターボックスに入り、
止まっていたかに見えた時間が再び流れ始めた