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丸子実業高校一年生いじめ自殺事件 追撃コラム まとめ
いじめ自殺で学校長を殺人罪と名誉毀損で訴えている遺族を、その学校のバレー
ボール部顧問教師を代表とするバレー部所属の生徒ら30人が逆に3千万円の損
害賠償で訴えた。
長野県丸子実業高校一年生のバレーボール部員だった高山裕太くんが、去年12
月自殺したのは、学校でのいじめが原因だったとして、遺族が同校校長を殺人罪
と名誉毀損で訴えているが、今度は同校バレーボール部顧問教師を代表とするバ
レー部所属の生徒ら30人が、いじめを主張して訴えた遺族によって損害が生じ
た─として逆に遺族を3千万円の損害賠償で訴えた。
こういう訴えが通るといじめを主張することも難しくなる。バレー部顧問教師が
バレー部所属の生徒20数人をまとめて裁判の場に引き連れている格好になるの
だが、監督する立場の県高校教育課では、教師や生徒が個人としてやっているこ
となので・・・と感知しない態度。しかし、そういう口調はさすがに歯切れが悪
く戸惑いが見られる。
遺族があっちこっちにいじめ問題を訴えたやり方がやり過ぎでいけない─という
主張だが、この主張が通ると、今後いじめを訴えることすら難しくなる。表現の
自由にもかかわる問題だ。
このような形で訴えが起こされただけで、いじめを受けているものは訴えるのに
躊躇してしまうのではないだろうか。裁判を教師が先頭に立つ形で、しかも3千
万円という高額の損害賠償請求で起こすのは前代未聞だ。教師と保護者の関係も
行き着くところまで行った感じか。
学校のいじめ隠しが社会問題化しているが、こういう最中にこの裁判を起こすこ
との意味は何か。