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・家庭内暴力に耐えかねた妻を実家まで追い回し、“襲撃”した夫が栃木県警に逮捕された。
住居侵入、器物損壊の疑いで逮捕されたのは、住所不定、東大大学院総合文化研究科1年の男(24)。
調べによると、容疑者は27日午後9時15分ごろ、栃木県内の妻の実家に「きょうはやったるでー」と
叫びながら敷地に侵入。勝手口のガラス製ドアを蹴破った。妻の父親から「警察を呼ぶぞ」と一喝
されると逃走し、駆け付けた警察官に逮捕された。
容疑者と妻は数カ月という短期間の交際の末、「男が結婚を懇願したため」(知人)、7月中旬に入籍し、
杉並区内のアパートで新婚生活が始まった。
「実は男は童貞でインポ。その事実を結婚後に妻へ告白した。妻は『一緒に治療しよう』と前向きだったが
男はインポと童貞に異常なコンプレックスを抱き、執拗に妻へ八つ当たりした。それだけでなく、体調を
崩したことで『妻にウイルスをうつされた』と決めつけ、何度もぶん殴った」(同)
妻は2週間ほどで実家へ避難したが、容疑者は妻に「おれは不能じゃない」などといやらしいメールを
日に何度も送り続けた。9月に入ってメールはエスカレート。インポなのに性交を妄想し、「ビショビショだろ。
抱きしめたい」「どこかに何か入れてほしいなら言って」と末期的なメールを70通以上も送っていた。
妻側は東京簡裁に離婚調停を申し立てたが、容疑者はまともに応じなかった。その後、妻の実家には
脅迫電話がかかるようになった。先週に入って内容は過激さを増し、「しばくぞ」「頭かち割ったるで」と
ドスのきいた河内弁で脅し、耐えかねた妻と親族が同署へ脅迫の被害届を出していた。
容疑者が所属する東大大学院総合文化研究科素粒子研究室の米谷民明教授は「抽象的な学問なので
私を含めて変わった人間は多いが、(容疑者が)問題を起こしたことは一切ない。ゼミにも普通に
来ており、まったく変わった様子もなかった」と驚く。
教授は容疑者について、「研究者としては可能性を感じていた」と評価し、逮捕に「もったいない」と肩を
落としたほど。(一部略)
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