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・対中進出した日本企業が、中国企業に先回りされて商標権を取得されていたり、自社の商標権を
中国側から高値で売りつけられる悪質商法に巻き込まれるケースが後を絶たない。
「クレヨンしんちゃん」のコミック版権やキャラクター権利を持つ双葉社は、中国企業が先行取得
した中国名「蝋筆小新」をめぐって北京市高等人民法院(高等裁判所)で係争中で、キャラクター
展開では「Shinchan」ブランドへの変更を余儀なくされている。日本貿易振興機構(ジェトロ)では
中国市場で販売を計画している企業や団体などに注意を呼びかけている。
著作権は日本側にあるものの、商標権を中国側にまんまと握られてしまったケースは双葉社だけ
ではない。「ウルトラマン」(中国語名・奥特曼)の円谷プロダクションをはじめ数社が、日本の特許庁に
相当する中国商標局に対し、中国企業の無効審判を求めて根気強く係争中だ。
双葉社は、今後は業界団体などを通じて、タッグを組んで日中両国政府に早期解決を求める
ことも検討している。
ニセモノの生産や販売の現場を摘発して商品を押収することで、一定の効果があがる模倣品問題に
比べ、 商標権の侵害問題は解決が難しい。
被害にあった日本企業側が、中国企業側の悪意や登録当時の中国での商標の知名度を立証
しなければならず、資本力や知財対策のノウハウの乏しい中堅企業には不利に働くしくみだからだ。
例えばクレヨンしんちゃんの場合には、中国企業が商標権取得当時、海賊版で人気はあったが
正規版が投入されていなかったことから立証が難しいという悩みも抱える。
商標権をめぐるトラブルは、製造業でも手口が巧妙化している。従来の生産委託先に騙され、
ブランドを維持するため、泣く泣く億円単位で自社の商標権を買い戻さざるを得ないケースもあるという。
だからといって日本企業が手をこまぬいているわけではない。2005年の日本企業の中国での
商標申請件数は1万2305件と米国に次いで第2位。だが、中国での商標申請件数は83万8千件
(前年比約10%増)にのぼる。商標を売買するブローカーも含め、いかに中国企業の申請が多い
かが分かる。(一部略)
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