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美味しんぼ58巻いじめを許すな!より
山岡:いじめをする連中は軍鶏だ。雄はケンカっ早くてどっちかが殺されるまで闘う。
人間もそんな残虐性を持っていて、法律や道楽で残虐性を抑える知恵を身につけた。
だが、その道徳とか法律のタガが外れると人間は容易に残虐な行為に走る。俺の
知り合いの劇画作家の話だが、その男は小学1年生のときに右の股関節結核を
患い松葉杖をついて学校に行った。ところがその男を待っていたのは、同級生の
いじめだった。差別語でからかわれる。頼りの松葉杖を、足で払って転ばされる。
殴る。突っつく。
栗田:ひどいわ!
山岡:さらにその男がこたえたのは、同級生の誰一人としていじめから救ってくれ
なかったことだ。それどころか、いじめっ子に命じられるまま、一緒になって
襲ってくる。そのうえ、担任の教師も何もしてくれなかったそうだ。毎日その
男がいじめられているのを知りながら・・・
好男:そうなんだ!僕もそうなんだ!同級生たちが、あいつらと一緒になって、
僕をいじめるんだ。
山岡:その原作者が好男と違うところは、闘うことを選んだことだ。どうせ死ぬ
なら闘って死のうと心を決めたんだそうだ。
好男:足にハンディキャップがあったのに、いじめっ子に勝ったんですか!?
山岡:その原作者は言ってたぜ、おもしろ半分にいじめるのと、死ぬ気で闘うのと
では迫力が違う。
山岡:一番いいのは学校を変わることだ。変わることができないなら、学校に
行くのをやめろ!
好男:ええ?中学は義務教育だよ、行かなきゃダメだよ。
山岡:勘違いするなよ。”義務”というのは、親や保護者が子供を教育する義務
のことだ。子供は教育を受ける権利があるだけで何も義務はない。