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・「遺族なのに壁に向かって座らされた」「検事の心ない言葉に傷ついた」―。検察に参考人と
して呼びだされた犯罪被害者や遺族が、検事や検察事務官の態度や発言で「2次被害」に
遭っている実態が「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の調査で分かった。最高検が今月初めて
全国規模で実施した被害者対策担当者会議でも紹介され、会議で講演した会の代表幹事を
務める岡村勲弁護士は「『被害者とともに泣く検察』になってほしい」と訴えた。
あすの会は会員約380人にアンケートを行い、封書やメール、電話での聞き取りで回答を得た。
これによると、交通事故で一人息子を亡くした夫婦は「2人で来てください」と呼び出された。
しかし、話を聞かれたのは夫だけで、妻は取調室の入り口付近のいすに座らされ「(夫の)聴取を
見てはいけない。壁を向いていなさい」と事務官に頭を押しつけられたという。
また、建設会社経営の父親を従業員に殺された娘は、検事から「もう少し給料が高ければ、
こんなことは起こらなかったんじゃないですか」と言われた。実際には、契約通りに支払われて
いた給料を従業員はギャンブルで使い果たしていた。
このほかの事例として、交通事故で子どもを亡くした母親が加害者の執行猶予判決に納得できず、
検察庁が設置する「被害者ホットライン」に電話したところ、担当検事から電話があり「なぜ余計な
ことをするんですか」と強い口調で批判された▽性犯罪の被害者が「逃げようと思えば、逃げられ
たんじゃないんですか」と言われた▽休けい時間に検事はご飯を食べたようだが、自分たちは
食べずに聴取を受けた―などの報告があった。
兵庫県の明石歩道橋事故の遺族が今年3月、最高検を訪れた際、遺族の要望書をガラス張りの
部屋で事務官が立ったまま受けとるなどし、「社会常識に反する対応をした」と強い批判を受けた。
このため最高検は、被害者や遺族に対する職員の意識改革の徹底を打ち出している。岡村弁護士は
「『親切な検事さんで良かった』という報告も寄せられているが、いまだに配慮のない検事がいるのも
事実。真の意味で『被害者とともに泣く検察』になってほしい」と話している。
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