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必修を未履修、11県66校で 高3、卒業できない恐れも
富山県の高岡南高校などで、学習指導要領で必修となっている世界史などの授業を履修させ
なかったため在校生が卒業できない恐れが出ている問題で、公私立を合わせ少なくとも全国
11県の66校が必修科目を履修させていないことが25日、共同通信の調査で分かった。
一部の高校では卒業までに未履修分を補習するなどの対応を決めているが、受験シーズンを
前に高校3年生には大きな負担となる。未履修は指導要領違反に当たるため、文部科学省は
同日、全国の都道府県教育委員会に通知を出し、27日までに実態報告を求めた。
調査は全国の都道府県教育委員会のほか、公立を中心に各都道府県で大学進学率の高い
高校の一部について実施した。
未履修が判明した高校は岩手県の30校のほか、山形県12校、福島県10校、福井県5校、
青森、栃木の両県が2校、富山、石川、愛媛、広島、宮崎の各県が1校ずつ。
中には数年前から未履修が続いていたり、未履修の卒業生がいたりする高校もあった。
石川県では私立星稜高校で5年前から、一部生徒に世界史などの授業をしていなかったことが
判明。同校によると、3年生約680人の全員が卒業に必要な音楽の単位も不足しているという。
福井県では5校で計約700人の在校生が必修科目を履修していなかった。また岩手県の高校では、
実際に行った授業について県教委に報告するが、一部の高校は「虚偽の報告をしていた」と認めたという。
学習指導要領では高校の地理歴史は世界史が必修で、さらに日本史、地理から1科目選択して
履修する。未履修校の多くは大学受験対策として生徒が選択した1科目だけを履修させていた。
同様の指導要領違反は1999年に熊本、2001年に広島、02年に兵庫の各県でも発覚。このうち
兵庫県では全県立高校の3割を超える59校で、広島県では14校で違反が判明し、教育長や校長らが
厳重注意などの処分を受けた。
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